街のあちこちの入口には門がそびえ立ち、中には料理店や雑貨店などがひしめいています。入口の門は牌坊というのですが、それをくぐり一歩街の中へ入ると、そこはまるで中国そのものです。
世界屈指の規模のチャイナタウン横浜中華街
中国語が書き綴られた中華街のお店の看板は夜になると色鮮やかに光を放ち、中国独特の建物が並ぶ街並みをエキゾチックに演出しています。
中華料理店はもちろんのこと、中国の食品やお菓子、雑貨、お土産などを販売している店が数多くあり、歩いていると横浜にいることを忘れてしまいそうな異国情緒あふれる街になっています。
かつての中華街は高級中華料理店が主流でしたが、様々な層が観光に訪れるようになってからは、肉まんや小籠包をテイクアウトで手軽に楽しむことが出来るお店や食べ放題などが主流になってきました。
横浜中華街の歴史
横浜開港以来、多くの欧米人や中国人が横浜に移り住むようになりました。そうした中、中国人の外商が商売をはじめたことがきっかけとなり、店や学校、領事館などが作られながら中華街が形成されていきました。
現在では、600軒以上の店が立ち並ぶ大規模な街となり、中華街としては世界最大級の規模にまで成長しています。中華街のシンボルとして有名なのが「関帝廟」や「媽祖廟」です。関帝廟の歴史はとても古く、横浜開港後に来日した中国人が木造を祀り、華僑の人々が資金協力することによって明治4年(1871年)には本格的な建築物になりました。地震や空襲、火災によって3回も焼失してしまったものの、その度に再建されて現在の形になりました。媽祖廟は守護神として崇められている「馬祖(天后)」を祀っている寺院で、八角形の神殿が独特の雰囲気と存在感を放っています。
アクセスなどについて
みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩1分、JR京浜東北・根岸線の「石川町駅」から徒歩5分、「関内駅」からは徒歩5分と、さまざまな駅からのアクセスが抜群の横浜中華街は、中国一色の建物が約500メートル四方に広がっているひとつのエリアで、大通りの善楼門から交番までは約300メートルもあります。
店舗総数620のうち中国料理店が226件、飲食店が83件、食品とその他の小売店が122件、サービス業89店と数多くの商業施設がありますが、街の中には、商業施設だけでなく学校がいくつもあります。2013年から「外回りコンシェルジュ」というボランティア制度がスタートし、案内の腕章をつけたコンシェルジュが街中を巡回するようになりました。コンシェルジュとして採用される人は、中華街の歴史や食文化、ホスピタリティを学び、試験と面接をクリアした中華街のエキスパートで、観光客がより中華街を楽しめるようサポートを行っています。
横浜市観光情報サイト:http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/spot/details.php?bbid=815